岸和田市市制施行100周年記念誌
岸和田とまつり38-39ページ
誇りにしたい、美景や行事
岸和田の風物詩
岸和田にはだんじり以外にも、市民に愛され、長く続いている行事が多数あります。ここではその一部をご紹介します。

岸和田城周辺のソメイヨシノが開花するころに開催。ぼんぼりが点灯され、夜桜が楽しめるほか、八陣の庭の砂地に渦巻きなどの模様を描く青海波体験、野点、演奏など多彩なイベントを行う。


南海岸和田駅から蛸地蔵駅あたりに広がる5つの商店街の祭りで、春と秋に開催。スタンプラリーや出店、フリーマーケット、ミニだんじり曳行など各商店街 で趣向を凝らした催しが楽しめる。


第1回目が昭和53年(1978)に開催され、今や春の定番イベントに。岸和田市中央公園でフリーマーケットやミニSL、子どもの遊びコーナーなどが催される。

昭和28年(1953)以来続く祭り。手作り体験やスポーツ体験、ダンスステージ、子ども向けイベントなどさまざまな催しが繰り広げられる。

古くから紅葉の名勝として知られる牛滝山大威徳寺の境内で、秋に開催される人気の行事。市内外から多くの人々が訪れ、秋の行楽の一日を楽しむ。

岸和田市中央公園で35年以上開催されているイベント。とれたての野菜や果物がお得に買える即売会のほか、子ども向けの体験、ダンスステージなど、遊び要素がたっぷり。


だんじりが駆け抜けるため天井を約10mと高くした商店街のアーケードに、冬季限定でイルミネーションを点灯。年によっては、プロジェクターを活用して動画も投影する。

岸和田には古くからの風習があちらこちらに残っています。最近では後世に伝えるための、取組みが行われるものも。
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「ひなさん見せて、豆おくれ」と雛人形を飾っている家庭を回る子どもたちに、大豆とあられを炒ったものを振る舞う。最近ではお菓子を用意することも多い。内畑町や河合町周辺で見られる。
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天の川は、久米田池の水を流域の町々に稲作用水として潤しながら流れている。この天の川には七夕伝説に由来する民俗行事が綿々と続き、中井町には今も泉州で唯一の牛神まつりが伝えられている。
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江戸時代から塔原町に伝わる降雨を祈願または感謝する踊り。府指定無形民俗文化財。かつては塔原・相川・河合・蕎原・木積の五カ荘で行われていた。塔原においても数度の断絶を経て昭和30年(1955)に復興。華麗な衣装をまとった子どもたちの踊りと囃子が奉納されている。
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土生町に伝わる市指定無形文化財。室町時代、雨乞い後の降雨に喜んだ村人たちが、その場にあった樽や太鼓を叩き、踊ったのが始まりとされている。アクロバティックな樽・太鼓叩きに、音頭や、輪踊りが加わる。
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中秋の名月に各家で飾られるお月見のお供え物を、竿のような長い棒で突いてもらうことができた。今でも山手では、子どもたちが「だんご突かして~」と家を回り、月に供えた団子や里芋の煮物を、竹串などで突いていただく風習が残っている。