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「図書館(本館) 本棚リレー」第22回目は、「防災KISIWADAN」で活動中の奥村みほさんです
大きな地震が起きた時、「南海本線より東側(山側)へとにかく逃げる!」という津波発生時の心得は、岸和田市にお住いの方はきっとご存じのことと思います。今回は命の守り方を伝えるため、「防災KISIWADAN」として地域で自主防災活動をされている奥村みほさんにおすすめの本のご紹介と、みなさんへのメッセージを書いていただきました。
おすすめの一冊の他にも、関連図書を展示しています。貸出を希望の方は、カウンタ―へお持ちください。
おすすめの一冊
『つなみてんでんこ はしれ、上へ!』指田 和・文 伊藤 秀男・絵 ポプラ社
昨今、災害大国の日本ではあちこちが揺れています。いつ南海トラフ地震が起こってもおかしくないと言われています。
私が住んでいる地域も海辺の近くですので、もし大きな地震が起こった時には、やはり津波の被害は免れないと思っています。どれくらいの規模で津波が来るのかはわかりませんが、想定外の規模の津波がもし起きても、想定内に考えられるように、普段から心の準備をしておかないといけないと思っています。この絵本を読むことで、自分の命の守り方やいざ地震が起こった時には迷うことなく、山手の方やビルの高台に逃げることがとっても大切だとわかってほしいと願っています。一つしかない大切な命の守り方を、この本は伝えています。
奥村さんからのメッセージ
私は、岸和田市在住の女性防災士です。現在、防災KISIWADANというチームを作って、地域で自主防災活動をしています。
南海岸和田駅から海側の地域で、もし大きな地震が起こって津波が来たとしたら、必ず全力で山手に逃げないと助かりません。どれぐらいの規模の津波が襲ってくるかはわかりませんが、その場所にとどまる事では命を守る事が出来ません。津波到達までに避難行動をとれるように、幼少期から家庭防災や学校防災を学ぶことが大切です。避難することの大切さを自分事に考えられるように出来れば、一人でも多くの命を守る事が出来ます。これから起こる自然災害で大切な人の命を誰一人落としてほしくはありません。みなさんに普段から出来る防災準備をしてもらえるように、これからも命の守り方を伝え続けようと思っています。


