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泉州ゆかりコレクション第13弾「広田雅久版画展」を開催しています【図書館発】

更新日:2025年8月24日掲載 印刷ページ表示

 今回は、岸和田市内の小学校に29年間勤務し数多くの教え子を育成された、岸和田市になじみの深い版画家広田雅久氏の版画作品をご覧いただきます。図書館(本館)2階 郷土展示コーナーにて開催中です。​ チラシ [PDFファイル/458KB]

ゆかりコレクションの展示の様子 作品の写真 版画作品の展示の様子

 広田氏は大阪市に生まれ、大学を卒業後、岸和田市の山直北小学校や大芝小学校などに教員として勤務、新しく展開された児童画教育にも大きな足跡を残しておられます。版画に専念するため、教頭職を最後に小学校を退職されました。

 小学校在職中には、公民館での絵画グループの指導や社会教育の学習ノートの表紙絵を提供いただく等、社会教育にも貢献いただいています。小学校に勤務される傍ら、東光会の河井達海氏に師事。画業としては、当初は油彩画を春陽会展に出品していましたが、70年頃から版画家二見彰一氏の指導を受け、銅版画の一つの手法であるアクアチントで初めての版画作品を制作します。10センチ四方の小さな作品が、銅版画作家の出発点となりました。当初はアクアチントやエッチングで作品を生み出し、70年度関西美術展の佳作賞を初受賞。創作を続ける中でメゾチントの技法を独学で追求し、「夜」と評される作品群を生み出します。「虹」シリーズに始まるカラーメゾチントという銅版画の手法を用いて、ビロードのような黒い背景の中に、静謐で、詩情豊かな風景や静物を描いて高く評価されています。スウェーデンのノーベル賞顕彰財団から制作依頼を受けるなど、世界を舞台に活躍する銅版画家です。美術団体・春陽会の理事としても活躍されていました。

 遠藤周作、曾野綾子などの出版本の表紙絵や装画(ブックワーク)もライフワークの一つです。今回の展示では版画作品の他、表紙絵などを手がけた書籍を含めて六十余点をご覧いただきます。

広田雅久(1927~2011)​

  • 1927年大阪市に生まれる。
  • 1950年同志社大学文学部を卒業。東光会会員河井達海に師事。
  • 1969年春陽会会友に推挙。銅版画を制作し始める。
  • 1971年第48回春陽展で新人賞受賞。
  • 1977年春陽会会員推挙。
  • 1982年第2回ミニプリント国際版画展(スペイン)
  • 1985年第2回中華民国国際版画ビエンナーレ(台北)
  • 1986年ノーベル賞顕彰財団(スウェーデン)より「灯台シリーズ」10作品、各30部のオリジナル版画の制作依頼を受け、1987年に完成納入。
  • 1992年東京都営団地下鉄メトロカードの四季シリーズ原画制作。
  • 2000年鳥取県西伯郡伯耆町に「大山版画館」開館
  • 2011年逝去

展示目録 [PDFファイル/171KB]

展示期間

令和7年12月7日(日曜日)までの午前10時~午後6時 ※水曜日のみ午後7時まで

【休館日:月曜日・祝日・9/13(土曜日)、14(日曜日)・10/14(火曜日)・11/4(火曜日)】※11/3(月曜日・祝日)は開館

場所

岸和田市立図書館(本館)2階 郷土展示コーナー

所蔵・監修

万代 博史 氏(郷土史研究家)

主催・問合せ

岸和田市立図書館 電話(072-422-2142)

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