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【講座レポート】自分の時間や生活をあきらめない!がんばらない介護を考えよう!!
要介護者が年々増え、家族で介護する人も15年で1.5倍に増加している現状について、ご自身のご両親を介護しながら、居宅介護支援事業所の運営をされている講師に、介護のプロの目線と介護をする家族の視点からお話しいただきました。
講座チラシはこちら→自分の時間や生活をあきらめない!がんばらない介護を考えよう!!チラシ [PDFファイル/367KB]
講座レポート
介護保険制度と高齢者や障害者の人権、虐待についてのお話からスタートしました。認知症の人が増えたことは大きな介護問題であり、介護している家族の気持ちを理解し、1人で抱え込まずに周りに相談できる人がいることを声かけする大切さをお聞きしました。また思うように動いてくれない要介護者に対して「怒りアドレナリン」は6秒でピークになるので、これをやり過ごす方法についてご両親の介護の時の様子を交えて、明るく説明してくださいました。
家族の介護や世話を担う子ども「ヤングケアラー」のお話や、仕事と介護に追われる「ビジネスケアラー」は増加傾向にあり、介護離職しないために仕事との両立支援が重要なこと、ワークサポートケアマネージャーが増えていることなどを教えてくださいました。「介護する人に『1人でがんばらなくていいんだよ』と声掛けしてください。親を介護している自分も『ホッとした、救われた気持ちになった』」とのことでした。
「介護」は「人が人を護(まも)る」ということです。
みなさんの感想
・講師は介護を仕事と私生活の両方経験されているので、お話も現実的でとてもわかりやすかったです。
・どこか認めたくなかったことを改めて考えさせられました。楽しくお話を聞けてよかったです。
・とてもわかりやすくハッキリと伝えてくれて良かったです。いろんなことがありますが、1人だけではなく相談できる場所を探してみて介護にたずさわっていこうと思いました。
・最近は介護していることをオープンにする流れもあり、少しづつ時代が変わってきていると思います。介護する人も、 される人も双方が活き活きできる社会になるといいなと思っています。
・男性の参加者がおられて、「介護は女性」ということに変化が起きていると思いました。
日時
令和7年6月29日(日曜日)午前10時~11時30分
対象
テーマに関心のある人
講師
川口 朋寿さん (一般社団法人ソーシャルサポート会代表理事)
【プロフィール】
平成7年より現場介護職~居宅介護支援事業所管理職~特別養護老人ホーム施設長などを務め、現在は独立型の居宅介護支援事業所の運営の傍ら、福祉系学校や資格講座・介護保険事業者向けの職員研修の講師など、現場目線で多岐にわたり活躍中。
主催
男女共同参画センター