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12月23日(月曜日)、門松が完成したとお聞きし、まちづくりの館(本町)にお邪魔しました。大きく立派な門松は、道行く人の目を引きます。門松は金子館長の手作りで、光沢のある青々としたきれいな竹は、岸和田産で、館長自ら竹林に行き、無数にある竹の中から真っすぐで門松飾りに丁度いい太さの竹を伐採したものです。さらに竹は表面を火であぶり磨きあげています。
岸和田産の竹が使われています
そもそも、なぜ門松を飾るのかご存じですか。門松は文字通り、門(門口)に立てる松のことで、左右一対に置き、お正月に各家を回る年神様を迎える目印とされています。一年中落葉しない常緑樹で「祀る」という言葉につながることから、神聖な樹木といわれる「松」や成長が早くまっすぐ伸びるのが特徴で、生命力や長寿、繁栄を表すと言われる「竹」、新春に開花し、年始にふさわしい「梅」、幾重にも葉が重なる姿から、「幸運が重なる」として「葉牡丹」などの縁起物が使われます。
また門松は、新年を迎える際に玄関先を清め、悪い鬼や邪気などが家の中に入らないように飾る縁起物とされています。
「昔はもっと門松を見かけたけれど、最近は減ったように思います。少しでもお正月気分を味わってもらえたら」と館長。ぜひ、館長手作りの立派な門松を見に、まちづくりの館にお立ち寄りください。
【まちづくりの館】
まちづくりの館は、昔ながらの民家や商屋が並ぶ本町の紀州街道に、歴史・文化・伝統の継承と観光振興を目的として平成9年9月に開館しました。地元住民の集会や観光客の休憩所として活用されています。