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火災を未然に防ぐには

更新日:2012年1月1日掲載 印刷ページ表示

放火火災を防ぐ

毎年、出火原因のワースト上位の「放火」(過去10年連続ワースト1)最近では無差別なものも増加していて、いつ、自分の身の回りで起きてもおかしくありません。「放火されない環境づくり」を目指しましょう。

放火させない7つのポイント

(1)家の周りに燃えやすいものを置かない。
(2)ごみは指定の日時に指定された場所へ出す。前の晩から出さない。(放火は夜間から明け方に特に多い!)
(3)物置、車庫、空家などは施錠する。
(4)防犯灯などで家の周りを明るくする。
(5)郵便受けに新聞やチラシをためない。
(6)車やバイクのシートは燃えにくい物(防炎製品)を使用する。
(7)長期間留守にする場合などは、近所の人に声をかけておく。

天ぷら油の火災を防ぐ

建物火災の出火原因で、高い割合を占める天ぷら油の火災。少しの注意を怠ったために大変なことに。天ぷら油の火災を防ぐには、次の点に注意しましょう。

天ぷら油の火災を防ぐポイント

(1)天ぷらなどを揚げるときは、その場を離れない。炎を小さくしてコンロの前を離れる人がいますが、食用油は350℃程度で自然発火します。→油の量にもよりますが10分以内に発火することもあります。
(2)過熱防止機能付きガステーブル(ガスコンロ)を使用する。
(3)ガステーブルなどの火気使用器具の清掃と台所の整理整頓を心がける。→魚焼きグリルに溜まった魚の油が燃えることもあります。
(4)万一にそなえて、消火器を準備しておく。→天ぷら油の火災で、適切でない消火手段をとったために逆に火災を拡大させたり、危険をともなう消火手段をとったために、消火作業時に負傷することがあります。

天ぷら油火災の消火で、してはいけないこと

(1)水をかけない。→発火状態の鍋に水をかけると大量の水蒸気が発生して発火した油が飛び散り、火災を拡大させるだけでなく、火傷を負う危険性があります。
(2)鍋を移動させない。→屋外に運び出そうとして、途中でこぼし火災を拡大させたり、火傷を負う危険性があります。
(3)座布団や毛布をかけない。→一瞬消えたように見えますが、冷却効果がないので、座布団や毛布に燃え移り火災が拡大したり、かける際に鍋をひっくり返してしまうこともあります。
※消火手段を問わず、消火作業をする前には(できなければ消火後すぐに)ガスを遮断しましょう。

天ぷら油火災の消火には消火器が適しています!

・特に強化液消火器が適しています。
(1)液体であるため、冷却効果にすぐれ、再発火の危険性が少ない。
(2)粉末消火器に比べ、台所など狭い場所での使用に際し、薬剤放出による視界の妨げがなく放射距離も長いため、より確実で安全な消火作業ができる。
(3)粉末消火器も消火能力は高く有効ですが、粉末薬剤が視界の妨げになり、離れた場所から鍋に命中させるのが難しい。
※濡れタオルをかける、蓋をする、マヨネーズを投入するなどの消火方法は、安全性、確実性に欠け、火災を拡大させたり、火傷を負う危険がともなうのでお勧めしません。

たばこの火災を防ぐ

たばこも出火原因の中で高い割合を占めるものです。

たばこの火災を防ぐポイント

(1)寝たばこ、くわえたばこはしない。→ふとんなどに火種が落ちると、数十分から数時間後に燃えることがあります。
(2)灰皿に吸殻を溜めない。→消火の不十分な吸殻により灰皿に溜まった吸殻などが燃え出すと、ガラス製や陶器製の灰皿でも割れてしまい、カーペットや畳などに火が燃え移ります。
(3)灰皿には水を溜めておく。
(4)火のついたたばこを置いたままにしてその場を離れない。
(5)ポイ捨てはしない。

電気機器などの火災を防ぐ

電気は生活に欠かすことのできないもので、身の回りのいたるところにあります。電気機器や配線などが関係する火災は、出火原因の割合としては決して多いほうではありませんが、毎年発生する火災です。

電気機器などの火災を防ぐポイント

(1)電気機器は正しく使用する。
(2)長期間差し込んだままのコンセントは、乾いた布などで清掃する。(湿気のある場所はコマメニ!)
(3)トラッキング防止グッズを使用する。(最近は市販されています)
(4)たこ足配線はしない。→許容電流を越える電気が流れると配線が発熱し、やがて発火にいたることもあります。
(5)配線を強く折り曲げたり、家具などの下敷きにならないように。→配線被覆内で素線が切れ、そこで「断」「続」を繰り返し火花を発します。その火花により配線被覆が溶け、発火することがあります。
(6)釘やステープルで配線を止めない。→配線被覆が損傷して素線の「プラス」と「マイナス」が直接触れたり、釘などの金属を介してつながったりすると、発火することがあります。

トラッキング火災とは

コンセントにプラグを長期間差し込んだままにしていると、隙間に埃が溜まり、その埃が湿気をおびるとプラグの刃と刃の間に小さな放電が発生し、これを繰り返すうちにコンセントやプラグのプラスチックが焼け焦げます。焼け焦げたプラスチックは電気を通しやすく、本来流れない部分に電気が流れ、電気の通る道(トラック)が形成され、やがて発火し配線被覆やカーテンなどに燃え移る火災です。