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低圧進相コンデンサによる火災にご注意を!
更新日:2025年8月7日掲載
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低圧進相コンデンサによる火災
「低圧進相コンデンサ」から出火する火災が数件発生しています。出火原因のほとんどが長期使用に伴う絶縁劣化によるものです。
特に気温が高くなる夏季に火災は多く発生します。長年使用しているコンデンサは、コンデンサ本体の温度もさらに上昇して絶縁劣化が進み、火災が発生する危険性があります。
低圧進相コンデンサとは
「低圧進相コンデンサ」は、電圧200V~600Vで受電している工場や飲食店等で、モータで稼働する設備や店舗の業務用冷蔵庫等の消費電力を抑える機器として1940年(昭和15年)頃から配電盤等に設置されています。
(配電盤の状況) (出火したコンデンサの素子)
低圧進相コンデンサの火災を防ぐために
(1) 機器を使用しない時はメインブレーカーを切り、低圧進相コンデンサに電圧がかからないようにしましょう。
(2) 特に、昭和 50 年(1975 年)以前に製造された製品には保安装置が内蔵されていないため、被害が拡大する危険性がありますので使用の停止や交換することなどが必要です。
(3) 概ね10 年以上経過したものは、専門業者による点検を受け、計画的に交換しましょう。
(一般社団法人 日本電機工業会)低圧進相コンデンサは発火の危険があります [PDFファイル/1.85MB]