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【パンダバンブーESD環境教育リポート】修斉小学校の6年生が「アオリイカ産卵床」の結果報告を聞きました

更新日:2025年11月20日掲載 印刷ページ表示

​ 本市は、アドベンチャーワールドと2020年に「SDGsパートナーシップ協定」を締結し、パンダが食べる竹を活用する「パンダバンブープロジェクト」を進めてきました。昨年からは「パンダバンブーESD環境教育」の一環で、山(放置竹林)から海(海藻の減少)までの課題解決や資源循環について市内の小学生と一緒に取り組み、学習しています。7月3日には、修斉小学校6年生の児童が、帰国したアドベンチャーワールドのパンダが最後に食べ残した竹の枝葉でアオリイカの産卵床を作り、岸和田漁港沖に沈めました。

7月に竹の枝葉で産卵床を作った時の様子 竹の枝葉をブロックに詰めてできた産卵床を運ぶ男子児童
産卵床作りの様子

船から産卵床を海に沈める様子
(アドベンチャーワールド提供)

 果たして竹の枝葉にアオリイカの卵は着いていたのか…!?  11月13日(木曜日)、自然資料館を訪れ、開館30周年記念特別展の見学も兼ね、柏尾学芸員から結果報告を聞きました。

自然資料館に到着した児童たち 自然資料館の玄関に立てかけられた開館30周年記念特別展のパネル
 柏尾学芸員は、8月5日に産卵床を沈めた海に潜り、産卵床を調査しました。児童たちは、その時の映像を見ながら、説明を熱心に聞いていました。

熱心に話を聞く児童たち 熱心に話を聞く児童たち

 子どもたちが作った産卵床には、エビの仲間のワレカラやヒドロ虫、ゴカイ、牡蠣の赤ちゃん、ウミウシやウミウシの卵などいろいろな生き物がくっついていて、初めて聞く名前の生き物に児童たちは興味津々。竹の枝の部分にはイソギンチャクの姿も。

スクリーンに写るワレカラの映像
ワレカラ

竹の葉についたゴカイ
ゴカイ

竹の葉についた牡蠣の赤ちゃん
​牡蠣の赤ちゃん

竹の枝の部分についたイソギンチャク
​イソギンチャク

 しかし、残念ながら、アオリイカの卵は見つかりませんでした。児童たちは残念そうではありましたが、柏尾学芸員から「でも、みんなが作って沈めてくれた竹の枝葉は、海にすむ生き物たちにとって重要な住処になっていると言えます。今回調査できたのは21個沈めたうちの3個だけなので、もしかしたら残りの18個に卵があった可能性はゼロではありません。頑張って続けていったらアオリイカが卵を産んでくれる可能性があることが今回の調査で見えてきたので、みんなの後輩たちにこの取り組みを伝えていって欲しいと思います」と説明を聞くと、岸和田の海にすむ生き物にとって良いことができたことを喜んでいる様子でした。

イカについて説明する柏尾学芸員 楽しそうに話を聞く児童たち​ アオリイカの説明をする学芸員
 児童たちは、アオリイカ産卵床の結果報告だけでなく、イカはどんな生き物なのか、イカとタコの違い、大阪湾に住む生き物についてなどの話を聞くこともでき、また自然資料館の全フロアを見学し、充実した時間を過ごしました。

自然資料館を見学する児童たち 自然資料館を見学する児童たち 自然資料館を見学する児童たち

楽しそうにピースをする男子児童 楽しそうにピースをする女子児童たち 剥製の口に手を入れ、かまれて痛いふりをする男子児童
初めて自然資料館に来たという児童が多く、とても楽しそうに見学していました

熱心に説明を聞く女子児童 剥製の牙を触る女子児童 館内を見学する女子児童

パソコンを見る女子児童 ナウマンゾウの全身骨格レプリカを見上げる男子児童 ウミウシの水槽を見学する児童たち

魚の水槽を見学する児童たち カエルを触る児童たち
 今回のアオリイカ産卵床作りの経験は、修斉小学校6年生の児童たちにとって、本市が抱える課題や資源循環について知る良い機会になったことでしょう。

ナウマンゾウの全身骨格レプリカの前での集合写真


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