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7月26日(土曜日)に「阪南2区人工干潟の観察会」を開催しました。
阪南2区人工干潟とは、岸和田市の沖合にある「阪南2区(ちきりアイランド)」と呼ばれる埋め立て地につくられた人工干潟です。干潮時に水が引くと陸地が出現し、多くの生き物が姿を現します。観察会では、干潟に生息する生き物を採集し、生き物の名前や特徴を図鑑で調べます。
抽選で選ばれた参加者たちが岸和田漁港に集まり、船で干潟へ向かいます。船内では、人工干潟や海に生息する危険生物に対する注意喚起などが行われました。干潟に到着すると、生き物の見つけ方の説明があり、いざ採集開始!子どもも大人も夢中になり、砂を掘ったり、石の裏や海の中を探しました。
この日、皆さんが特に夢中になっていたのは「マテガイ」の採集。採集方法は(1)砂の表面をスコップなどですくい楕円形の穴を探す。(2)穴に塩を入れると穴からマテガイが飛び出す。(3)しっかりとつかみ、ゆっくり引っ張り出す。この方法で、たくさんのマテガイを採集することができました。最初はつかむのを怖がっていた女の子も、マテガイを自分の手で採集すると嬉しそうに見せてくれました。
穴に塩を入れる
マテガイを引き抜く
マテガイを捕まえた子どもたち
ほかにもカニやエビ、巻貝類などを見つけることができ、環境省レッドリストで絶滅危惧2類に指定されている「ハクセンシオマネキ」も観察できました。ハクセンシオマネキのオスは、片方のハサミが白くて大きいのが特徴です(メスは左右とも小さいハサミ)。オスは大きなハサミを左右に振るウェービングという求愛ダンスを行い、観察しているとその様子も見ることができました。
ハクセンシオマネキ
採集を終え漁港に戻り、配布された「生き物観察ノート」を使用し生き物の名前などを調べます。ここでも子どもだけでなく大人たちが真剣になり、観察ノートの情報と生き物を見比べていました(笑)。
また漁師さんが捕まえてくれた、タコや魚、ヒトデなどを観察したり触ってみたりと、自分たちの目と手で直接触れ合うことができ、子どもたちはワイワイと楽しそうな様子でした。イベントの最後には、漁師さんが捕まえてくれた新鮮なタコをお土産として持ち帰ってもらいました。
今回の観察会は共和海建株式会社、CIFER・コア、阪南2区連絡協議会の方々にご協力いただき、開催することができました。夏休みの自由研究にもピッタリのイベントで、子どもも大人も大満足な内容でした。今回参加できなかった方も、また次回参加してみてください。イベントの告知は、広報紙や市ホームページなどでお知らせします。