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今年も大雨や台風の季節が近づいてきました。近年、大雨により様々な自然災害が発生し、甚大な被害をもたらしています。
マイ・タイムライン(避難行動計画)とは、大雨や台風などの風水害に備えて、自分や家族の命を守るために、「いつ」「誰が」「何をするのか」ということを時系列に沿って整理した行動計画のことです。
避難の準備はみんな同じではなく、住まいの立地や家族構成により様々です。自宅や学校、勤務先でどのような災害が想定されるかを知り、いざという時に落ち着いて行動できるよう「マイ・タイムライン」をつくり、もしもの時に備えましょう。
問合せ 危機管理課電話:072-423-9437 ファクス:072-423-6933
総合防災マップ
まずは、総合防災マップに掲載のハザードマップで自宅周辺の浸水(洪水・内水・高潮)、土砂災害の危険性を把握しておきましょう。自宅や勤務先周辺の避難所や避難場所を確認し、安全な避難経路や移動にかかる時間を確認しましょう。
また、非常持ち出し品の準備もしておきましょう。家族構成を考えて必要な量を用意し、避難時にすぐ取り出せるようにしましょう。詳しくは総合防災マップをご確認ください。総合防災マップは全戸配布していますが、市役所、各市民センター、山滝支所(内畑町)でも配布しています。
警戒レベル3「高齢者等避難」で、避難に時間がかかる高齢者や障害のある人は避難してください。
警戒レベル4「避難指示」までに、危険な場所から必ず全員避難しましょう。
警戒レベル |
気象情報 |
避難情報(岸和田市が発令) |
---|---|---|
1 |
(大雨になりそう…) |
|
2 |
大雨注意報 |
|
3 |
大雨・洪水警報 |
高齢者等避難 |
4 |
土砂災害警戒情報 |
避難指示 |
5 |
大雨・特別警報 |
緊急安全確保 |
(1)ハザードマップで自宅の位置を確認し、印をつけましょう。
(2)自宅がある場所に色が塗られていますか?
はい→(3)へ
いいえ→色が塗られていなくても、周りと比べて低い土地や崖のそばなどに住んでいる人は、市からの避難情報を参考に避難してください。
(3)災害の危険があるので、自宅ではなく、安全な場所への避難が必要です。(4)へ
※例外あり(A)
(4)自分または一緒に避難する人は避難に時間がかかりますか?
はい→(5)へ、いいえ→(8)へ
(5)安全な場所に住んでいる親戚や知人宅に身を寄せられますか?
はい→(6)へ、いいえ→(7)へ
(6)警戒レベル3が出たら、安全な親戚や知人宅に避難しましょう。
(7)警戒レベル3が出たら、市が指定している指定緊急避難場所(B)に避難しましょう。
(8)安全な場所に住んでいる親戚や知人宅に身を寄せられますか?
はい→(9)へ、いいえ→(10)へ
(9)警戒レベル4が出たら、安全な親戚や知人宅に避難しましょう。
(10)警戒レベル4が出たら、市が指定している指定緊急避難場所(B)に避難しましょう。
(A)例外:浸水の危険があっても、次に該当する場合は、自宅に残り、安全確保をすることも可能です。
(B)指定緊急避難場所:災害の危険から命を守るために一時的に避難する場所
テレビのデータ放送(dボタン)や天気予報、ニュース番組で防災情報をこまめに確認するようにしましょう。
防災行政無線は、災害発生時、市内各所に設置した屋外拡声器により岸和田市の災害情報や避難情報などを一斉伝達します。
※防災行政無線を聞き逃してしまったら…電話:072-426-0581
きしまるはこちら(終了しました)
注意報・警報などの気象情報、地震・津波・土砂災害時の避難情報など、最新の防災情報がメールで届きます。
携帯電話やスマートフォンによる防災情報の取得が困難な人に対して、電話またはファクスで防災情報を配信します。利用するには条件があり、あらかじめ申請が必要です。
詳しくは市ホームページをご確認いただくか、お問い合わせください。
阿間河滝町にお住まいの大荷さんご家族が、梅雨入りを前にマイ・タイムライン作りにチャレンジ。いざというとき慌てず行動できるように、日頃から家族みんなで話し合うことが大切です。皆さん、ぜひ参考にしてください。
啓司さん・佳子さんと、昨年12月に隣家へ転居してきた娘さんご家族の木村貴行さん・由里さん・充希ちゃん・碧志くん。
2018年の台風21号で窓ガラスが割れるなどの被害があり、当時は防災意識が高まったものの、最近はマンネリ模様…
左から、佳子さん、由里さん、充希ちゃん(4歳)、碧志くん(1歳)、貴行さん、啓司さん
まずは、ハザードマップで自宅と避難所の位置を確認
書記は啓司さんが率先して担当
指定避難所の葛城地区公民館は川向こうで距離があり、小さい子どもたちとの移動は危険と判断し、阿間河滝町会館を避難所に決めました。
Point 実際に避難所まで歩き、所要時間と危険箇所などがないか確認
DANGER! 「夜間だと気づかないであろう溝。避難はできるだけ明るい時間に!」
DANGER! 強風で飛ばされそうな瓦を発見!
移動時間は約5分でした
「避難するときは、長靴は水が入って重くなるからダメなんだって!」
Point 総合防災マップを参考に、2018年の台風21号の被害を思い出しながら、非常持ち出し品と備蓄品を確認。「窓ガラスが割れたので、段ボールやテープは忘れないようにしないと!」「足元を照らすセンサーライトがとても役に立ったね」などの声が。
衛生用品や常備薬なども忘れずに!
「ママ、碧くんのオムツ、忘れないでね!」
下の写真は、消費期限が過ぎてしまった非常食。「ローリングストック法(C)で備蓄しないといけないね!」と貴行さん。大荷家の食料担当が決まりました!
(C)ローリングストック法:定期的に非常食を食べて、食べたら買い足すという行為を繰り返し、常に家庭に新しい非常食を備蓄する方法。
大荷啓司さん
「孫たちが引っ越してきて、今は我々が守ってあげないといけない。でもいずれは私たちも年を取って手を引いてもらう時がきます(笑)マイ・タイムラインを状況に応じてその都度更新しながら、これからも3世代で協力して連携を深めていきたいと思います。」
大荷佳子さん
「2018年の台風の時はあんなに大変だったのに、時間が経つと防災意識は薄れていってしまうもの。計画を立ててもその通りいかないこともあるかもしれないけれど、家族で話し合って共有する大切さが改めてわかりました。備えの見直しは習慣づけていかないといけませんね。」
木村貴行さん
「大阪市で住んでいた時は、津波や川の氾濫、土砂災害の実感が湧かなかったけれど、今の家はすぐ近くに川が流れていて、災害を身近に感じるようになりました。災害の備えとして、まずは土地勘をつけるため、この辺りの環境を知ることから始めています。備蓄品の食料担当になったので(笑)、消費期限が過ぎることのないよう気をつけます。」
木村由里さん
「大阪市で住んでいた時も、区役所から防災マップをもらっていましたが、引き出しにしまったままでした。家族みんなで防災意識を共有する良い機会になりました。」