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広報きしわだ 令和6年(2024年)8月号2面

更新日:2024年8月1日掲載 印刷ページ表示

特集 今こそ高めよう 地域防災力

令和6年能登半島地震で倒壊した建物の様子
令和6年能登半島地震

令和6年能登半島地震で倒壊した家屋の様子

 近年、全国各地で風水害や地震などの災害が多発しています。そして、今年の元日に発生した「令和6年能登半島地震」は、被災地に甚大な被害をもたらし、誰もが改めて「災害は突然やってくる」という現実を突きつけられました。
 災害に立ち向かい、被害をできるだけ少なくするためには、自分を守る「自助」と、地域で近隣住民同士が助け合う「共助」が重要です。
 今号では、地域で積極的に防災に取り組んでいる人たちを紹介します。
問合せ 危機管理課電話:072-423-9437 ファクス:072-423-6933

令和6年能登半島地震で倒壊した家屋の中を捜索する消防隊員
消防隊員による捜索救助活動

避難所で居住スペースの準備をする本市職員
避難所にて居住スペースの準備

穴水町での給水活動の様子
穴水町での給水活動

 市では、地震発生直後から被災地支援に取り組んでいます。今後も支援を継続し、支援活動から得た経験を生かし、災害に強い安全・安心なまちづくりを進めていきます。

修斉地区市民協議会
丁寧に3年かけて作った地区防災計画が来年完成!

金田さん
修斉地区市民協議会 金田 隆行さん

 令和5年度から3年計画で、「みんなで防災  修斉の輪」をキャッチフレーズに地区防災計画策定に取り組んでいます。昨年は、ワークショップや研修会、防災まち歩きをして、修斉地区防災カルテと防災マップを作りました。
 今年は災害対策本部の運営マニュアルを作ります。定期的に会議をしていますが、要配慮者支援で苦戦しています。災害はいつどこで起きるかわかりません。夜中に起きたらどうする?早朝やったら?昼間やったら?昼間やったら誰も町内にいてないぞ…といった具合です。とにかく訓練をして、ルールを決めないといけません。自分たちの地域は自分たちで守らないと。安否確認をして、被害状況を把握して、市に伝える。状況、情報の伝達が一番肝心要です。無線機の整備も今、考えているところです。
 「修斉地区防災計画」をほかの町の人が見て「修斉地区はこんなん作ったんや。うちもせなあかん」と思ってくれたら嬉しいですね。修斉地区として地区防災計画を作ることが、市全体の防災力を高める力になったらいいと思って、私たちは頑張っているんです。

修斉地区防災カルテの表紙
修斉地区防災カルテ

ワークショップの様子
ワークショップの様子

八田町の防災まち歩きの様子
防災まち歩き(八田町)

畑町防災委員会
​毎年12月の第一日曜日を「畑町防災デー」に!

畑町自主防災会 田口さんの写真
​畑町自主防災会 田口 陽佑さん 
畑町会長 奥田さんの写真
​畑町会長 奥田 泰弘さん

 町会と自主防災会が主となって畑町防災委員会を立ち上げ、隣組や各種団体の役員に参画してもらいながら、本格的に防災に取り組んでいます。
 昨年の12月に実施した防災訓練では地震を想定し、隣組単位で決めた集合場所へ避難。隣組単位で「無事ですタオル」※を使い、安否確認をしました。「向こう三軒両隣」と言いますが、こういう小単位で安否確認をすることが大事なんです。町会の7割の人が訓練に参加してくれましたが、いろんな課題が見えてきました。「町内放送が聞こえない」「この家は何人住んでいるのか」など、訓練を通して見えてきた課題を解決するところから着手しないといけません。
 今年6月、畑町の「防災計画」が完成し、町内へ配布しました。毎年12月の第一日曜日には防災訓練を実施し、防災意識の向上、防災体制の強化に取り組んでいきます。町会に入っていない人は、ぜひ加入してほしいです。
 今の課題は「避難所の運営」です。小学校、近隣の町と協力し、取り組んでいきます。

※無事ですタオル…タオルを玄関や門扉などに結ぶことで、無事であることを知らせます。 タオルが無い場合は安否確認が必要というサインになります。

畑町防災委員会防災計画
畑町防災委員会防災計画

防災訓練での安否確認の様子
​防災訓練での安否確認

防災の「共助」は「お互い様」   「自助」の備えは日常に取り入れる

 修斉地区市民協議会、畑町防災委員会にアドバイザーなどとして関わる防災士の大槻由美さんに「共助」「自助」についてお話を伺いました。

大槻由美さんの写真
​NPO法人とれじゃーBOX
理事長 大槻 由美さん

 大規模災害発生時は、行政などの『公助』が機能するまで時間がかかります。助けが来てくれるのを待つだけではなく、それぞれの地域の特色を生かし、自分たちで作り上げたシステムで自分たちのまちを守り、市に連携することが重要です。そして、ご近所さんとは普段から「踏み込み過ぎない」程度の関係性を築き、「お互い様」の気持ちで助け合う。人と人が結びついて社会はできているんだと実感してもらえるような防災の活動が、私は血が通っていると思います。
 災害が起きたときの『自助』ですが、飲食料の備蓄や灯かりなどは日常に取り入れてください。非常時に必要な水は、常に用意して普段から使い、買い足す。懐中電灯にもなるフットライトを設置するなど、いつもの行動がそのまま非常時に役立つことが理想ですね。

防災福祉コミュニティ補助金(訓練等活動)

 市では、組織を結成し、規約・計画などを定め防災活動を実施する防災福祉コミュニティへ「岸和田市防災福祉コミュニティ訓練等活動補助金交付要綱」に基づき、訓練などに要した消耗品などの経費に対して助成しています(上限1万円。1年度1回限り)。
 ぜひご活用ください。

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