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図書館は「本を借りるところ」「静かに本を読むところ」と思っていませんか?
今、図書館は「本を借りる・読む場所」だけでなく、地域の皆さんが集い、交流する「地域の交流拠点」へと進化しつつあります。
岸和田市立図書館も、市民の皆さんにとって親しみやすく便利な図書館をめざし、様々な取り組みを行っています。
今号では、これまでの取り組みやあまり知られていない図書館の便利なサービスをご紹介します。
問合せ 図書館本館 電話:072-422-2142 ファクス:072-432-8686

まちライブラリー@岸和田としょかん
市立図書館では、「図書館=本を借りる・読む場所」という従来のイメージだけでなく、「心地よい居場所づくり」「人と人がつながるキッカケづくり」「地域交流の場」となることを目的に、様々な企画や運営に取り組んでいます。
その核となる事業「まちライブラリー@岸和田としょかん」では市民の皆さんから持ち寄られた本を集めたコーナーを図書館本館(岸城町)に常設しています。誰でも読むことができ、本への感想やメッセージを添えていただくことで、本を通じた交流ができます。
また、毎年、春・秋に開催している、まちライブラリー@岸和田としょかんのお祭りイベント「岸和田ブックフェスタ」は、個人や団体問わず参加でき、企画者が本や読書に関するイベントを図書館などで実施することができます。
こうした活動が少しずつ広がり、参加者同士が思いや経験を共有したり、課題を一緒に考えたりと、図書館が“本と人、人と人をつなぐ場”になりつつあります。
2018年にスタートした「岸和田ブックフェスタ」は、これまでに12回開催しています。2025年に開催した企画を一部紹介します。その他、過去の企画は市ホームページをご確認ください。
次回は4月頃に開催予定です。ぜひ、気軽にご参加ください。

英語と日本語での読み聞かせや色々な国の動物の鳴き声などを紹介。参加者は日本と外国の違いを楽しく学ぶことができました。

これから活動を広げたい団体が歌やクイズを交えた人形劇「ひろみんとゆーみんのパンケーキづくり」を初披露。参加者も企画者も楽しい時間を過ごしました。
「オススメしたい・贈りたい」古本をそれぞれが持ち寄って開催する「一箱古本市」。店主との交流や本との出会いを楽しむ場で、市外からの参加者も多数います。
絵本の広場を設け、読み聞かせや親子でゆっくり本を読むスペースを提供。本を手にとる人が少なくなった今、多くの人に読書の楽しさを伝えるために実施しています。
今後の運営に活かすため、図書館職員がイベント来場者にインタビューし、岸和田の好きなところや課題、図書館についての意見を聞く取り組みです。
「開館時間に行けない」「近くに図書館がない」そんな人にオススメのサービス
図書館の開館時間や天候、距離に関係なく、いつでもどこでも電子書籍を借りて、読むことができます。自動返却のため、返し忘れの心配もありません。
※有効期限内の図書利用券が必要です。
借りたい資料をインターネットで予約できるサービスで、予約した資料が準備出来たら、図書館からメールでお知らせします。資料は希望する市内図書館で受け取ることができます。
※有効期限内の図書利用券とパスワード・メールアドレスの登録が必要です。
※一部対象外の資料(CD、DVD、大型絵本など)があります。
借りたい本が岸和田市にない!そんな時に便利なサービス
令和元年より、泉南地域図書館広域利用サービスを開始しました。各市町(貝塚市、泉佐野市、泉南市、阪南市、熊取町、田尻町、岬町)の図書利用券を作ることができ、本を借りられます。
所蔵していない資料を市外の図書館から取り寄せ、借りることができます。気軽にご相談ください。
※市内在住・在勤・在学者が対象です。
新聞記事や法令情報を無料で検索・閲覧できるサービスです。図書館本館・旭図書館・山直図書館で利用できます。1月23日(金曜日)に読売新聞データベースの使い方講座を開催します(本紙12面参照)。
毎月、図書館から離れた地域の小学校を巡回しています。人気のある本・紙芝居など約3,800冊を積み、子どもたちに本とふれ合う機会を届けています。
図書館で、乳幼児~小学生対象のおはなし会を毎月開催しています。
12月6日に開催された第4回竹まつりに参加し、インスタグラム開設イベントを行いました。近畿職業能力開発大学校が作った竹テントブースに本棚を設置し、「竹」に関する本を展示。また京都芸術大学の学生によるしおりづくりワークショップも行いました。


公式Instagram(@kishiwada_library)はこちら(外部リンク)
竹を使って本棚を制作
近畿職業能力開発大学校准教授 竹口 浩司さん
スマホで簡単に検索し、知識を得る時代だからこそ、あえて本を読むことで新鮮な発見ができると思います。本が新たな知識との出会いになるのはもちろん、人と人とのつながりを生むキッカケになってほしいです。
おさんぽ絵本を広めるため活動中
おさんぽ絵本アンバサダー 原田 千尋さん
地域のお店や施設などで気軽に絵本を借り、好きな場所に返せる「おさんぽ絵本」。「おさんぽ絵本」で本に興味を持ってもらい、たくさんの本と出会える「図書館」に遊びに行くキッカケの一つになればいいなと思います。

図書館 館長 宇野 義文
岸和田市立図書館は、今年で築51年を迎えます。長きにわたり、市民の皆さんの学びと交流の場として親しまれてきました。
近年では、一箱古本市や岸和田ブックフェスタなど、地域に根ざしたイベントを開催しています。また、まちライブラリーや自動車文庫を通じて、図書館の枠を超えた本との出会いの場を広げています。これからも時代のニーズに応えながら、皆さんと共に歩む図書館でありたいと考えております。