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「国際生物多様性の日」に考えてみよう いきもののこと

更新日:2025年5月1日掲載 印刷ページ表示

脱炭素コラムNo.3

「国際生物多様性の日」に考えてみよう いきもののこと

3つのレベルの多様性

皆さんは「生物多様性」や「ネイチャーポジティブ」という言葉を耳にしたことはありますか。
生物多様性とは、地球上のいきものたちがもつ豊かな個性といのちのつながりのことを指し、「生態系」、「種」、「遺伝子」の3つのレベルの多様性があるとしています。

生態系の多様性

森林、里地里山、河川、海洋、湿地、干潟、サンゴ礁など、さまざまなタイプの自然があります。

種の多様性

目に見えない菌類からゾウのような大きないきものまで、いろんないきものがいます。

遺伝子の多様性

同じ種のいきものでも、異なる遺伝子をもつことにより、模様や形、生態などに個性があります。

失われつつある生物多様性

地球上には3,000万種、日本だけでも9万種以上のいきものが生息しているといわれており、もちろん私たち「ヒト」もそのうちのひとつであり、すべてのいきものはお互いにつながり、支え合って生きています。

しかしながら、私たち人間の活動が原因でその生物多様性が失われつつあり、一説では年間4万種が絶滅しているともいわれています。
原因はさまざまですが、生態系の変化や生息地の減少といった問題は、乱獲、開発や環境汚染、地球温暖化による気候変動、外来種の持ち込みなどが代表的な原因とされています。
生物多様性の損失は、身近な実害として人間に返ってきています。

生物多様性の損失に伴うくらしへの影響

農作物の不作や漁業の不良、水質の悪化、洪水や土砂崩れ、そのほかにもいろんな影響が出ています。​

ネイチャーポジティブ実現のために

こういった生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せることを「ネイチャーポジティブ」といいます。
前述のように、地球温暖化も生物多様性損失の原因のひとつですので、この「脱炭素コラム」で過去に紹介したカーボンニュートラル実現のための取組は、ネイチャーポジティブ実現のための取組にもなり得ます。
また、カーボンニュートラルとネイチャーポジティブはともに実現することが求められています。

ネイチャーポジティブ実現のためには、ほかにどんなことができるでしょうか。
毎年5月22日は、国連が定めた「国際生物多様性の日」です。
この機会に、まずはいきもののこと、それらのつながりのことを考えるところから始めてみませんか。

参考ウェブサイト

ecojin(環境省発信のエコ・マガジン)(外部リンク)

生物多様性 Biodiversity(環境省運営)(外部リンク)